専門用語を使う人ほど損をする理由|面接で伝わるガクチカの話し方を採用担当目線で解説

専門用語を使わずにガクチカをどう伝えるか考えている就活生のイメージ

「ガクチカをしっかり話したつもりなのに、面接官の反応が薄かった」「自分では分かりやすく説明したつもりなのに、うまく伝わっていない気がする」と感じる方は多いと思います。

その原因のひとつが、専門用語や略語をそのまま使ってしまっていることです。

ゼミ、研究、長期インターン、アルバイト、サークル活動など、自分にとっては当たり前の言葉でも、面接官にとっては初めて聞く言葉である場合があります。

面接で評価されるためには、経験の中身が優れているだけでは不十分です。まず相手に理解される形で伝えることが大切です。

この記事では、専門用語を使う人ほど面接で損をしやすい理由と、採用担当に伝わりやすい説明の仕方を解説します。

この記事でわかること
  • 専門用語を使う人ほど面接で損をしやすい理由
  • ガクチカが伝わりにくくなる話し方の特徴
  • 専門用語や略語を分かりやすく言い換える方法

伝わらないガクチカは“用語過多”になっていることが多い

ガクチカの内容を面接官に伝わる言葉へ一生懸命整理している就活生のイメージ

ガクチカが伝わりにくい人に多いのが、自分の所属していた環境でしか通じない言葉を、そのまま使ってしまうことです

たとえば、研究テーマの専門用語、業界用語、インターン先で使っていた略語、サークル内だけで通じる言い方などです。

本人にとっては自然な言葉でも、面接官がその前提を知らないと、話の内容が入ってきにくくなります

採用担当は、必ずしもあなたの専門領域に詳しいとは限りません。むしろ、初めて聞く前提で話した方が、伝わりやすくなります

  • ガクチカが伝わらない原因のひとつは用語過多
  • 自分にとって当たり前の言葉が、面接官には分からないことがある
  • 専門用語や略語を説明なしで使うと、話の中身が伝わりにくい
  • 面接官が知らない前提で話す方が安全

専門用語を使うと評価されにくくなる理由

専門用語を使うこと自体が悪いわけではありません。問題は、相手が理解できないまま話が進んでしまうことです。

面接官が言葉の意味を理解できていないと、あなたが何をしたのか、どこが工夫だったのか、どれくらい難しいことだったのかを評価できません

つまり、専門用語を使いすぎると、経験のすごさが伝わるどころか、評価するための材料が見えなくなってしまいます。

面接では、「難しい言葉を知っていること」よりも、「難しい内容を相手に分かるように伝えられること」の方が評価されやすいです

  • 専門用語そのものが悪いわけではない
  • 問題は、面接官が理解できないまま話が進むこと
  • 理解されない経験は評価されにくい
  • 難しい内容を分かりやすく伝える力も評価対象になる

NG例1 業界用語を前提に話してしまう

長期インターンやアルバイト経験を話すときに、業界用語をそのまま使ってしまう人は少なくありません。

たとえば、マーケティング、広告、IT、金融、人材、メーカーなどの経験では、専門的な言葉が出やすくなります。

「CVRを改善しました」
「LTV向上のために施策を打ちました」
「CRM運用を担当しました」

こうした言葉は、その業界では普通に使われるかもしれません。ただ、面接官がその分野に詳しくない場合、内容が伝わりにくくなります

使う場合は、一言で補足することが大切です

たとえば、

CVR、つまりサイトに来た人のうち実際に申し込んだ人の割合を改善しました

のように言えば、専門用語を使っても理解されやすくなります。

  • 業界用語を前提に話すと伝わりにくい
  • 面接官がその業界に詳しいとは限らない
  • 専門用語を使うなら、一言で補足する
  • 用語の意味が分かると、行動や成果も評価されやすくなる

NG例2 略語を説明しない

面接で意外と多いのが、略語を説明せずに使ってしまうケースです。

本人にとっては当たり前でも、略語は相手に伝わらないことがあります

たとえば、

KPI
UX
CRM
BtoB
OJT
PV
DAU
NPS

などは、業界や職種によってはよく使われますが、すべての面接官が同じ理解をしているとは限りません。

特に新卒採用の面接では、人事担当者、現場社員、管理職など、さまざまな立場の面接官がいます。その全員が専門用語に詳しいとは限らないため、略語は説明を添える方が安全です。

  • 略語は相手に通じる前提で使わない
  • 面接官によって知識や専門領域は違う
  • 略語は初回だけでも説明を入れるとよい
  • 説明を添えるだけで、話の伝わりやすさが変わる

NG例3 自分の活動内だけの言葉を使ってしまう

専門用語だけでなく、サークルやゼミ、学生団体の中だけで通じる言葉にも注意が必要です

たとえば、団体内の役職名、独自のイベント名、プロジェクト名、活動名などです。

私は〇〇局で、△△プロジェクトを担当しました

と言われても、その組織を知らない面接官には、役割の大きさや難しさが伝わりにくくなります。

この場合は、名称よりも役割を説明することが大切です

たとえば、

〇〇局という、イベント運営を担当する部署で、参加者50名規模の企画の進行管理を担当しました

のように説明すると、面接官は状況をイメージしやすくなります

  • 活動内だけで通じる言葉も注意が必要
  • 役職名やプロジェクト名だけでは伝わりにくい
  • 名称よりも、役割や規模を説明することが大切
  • 面接官が状況を想像できる言い方に変える

OKルール1 面接官が知らない前提で話す

面接で分かりやすく伝えるためには、まず「面接官は知らないかもしれない」という前提を持つことが大切です

これは、相手を下に見るという意味ではありません。相手の立場や前提知識に配慮して話すということです。

採用担当は、あなたの経験を初めて聞きます。あなたの研究内容、インターン先の業務、サークル内の役割を最初から理解しているわけではありません。

だからこそ、最初に一言だけ背景を補うと伝わりやすくなります。

たとえば、

「初心者向けに言うと」
「簡単に言うと」
「業務としては」
「役割としては」

といった言葉を使うと、自然に説明を入れられます。

  • 面接官が知らない前提で話すと伝わりやすい
  • 相手の前提知識に配慮することが大切
  • 最初に一言だけ背景を補うと理解されやすい
  • 難しい内容ほど、簡単に言い換える意識が必要

OKルール2 用語は一言で補足する

専門用語を完全に避ける必要はありませんむしろ、正しく使えば専門性や経験の深さが伝わることもあります

ただし、使う場合は一言で補足しましょう。

たとえば、

〇〇施策、初心者向けに言うと△△を改善する取り組みです

CRM、つまり顧客情報を管理して関係性を深める仕組みです

KPI、つまり目標達成に向けて追うべき数字です

このように一言添えるだけで、面接官は話についてきやすくなります

説明は長くしすぎる必要はありません。用語の意味が分かる最低限の補足で十分です

  • 専門用語は使ってもよいが、補足を入れる
  • 補足は一言で十分
  • 用語説明が長すぎると本題がぼやける
  • 最低限の意味が伝われば、面接官は話を追いやすくなる

OKルール3 「ご存知ですか?」と確認する

専門性が高い内容を話すときは、面接官が知っているかどうかを確認するのも有効です

たとえば、

少し専門的な言葉になるのですが、〇〇という考え方をご存知ですか?

と聞けば、相手の理解度に合わせて説明できます。

面接では、自分が話したいことを一方的に話すより、相手が理解できているかを見ながら話せる人の方が、コミュニケーション力があるように見えます

ただし、何度も確認しすぎると話の流れが切れるので、重要な用語や複雑な内容に絞って使うのが自然です。

  • 専門性が高い内容は、相手の理解度を確認してもよい
  • 「ご存知ですか?」と聞くと説明の深さを調整しやすい
  • 相手に合わせて話せることも評価につながる
  • 確認しすぎず、重要な用語に絞って使う

専門用語を使うときの言い換え例

専門用語を分かりやすく言い換える方法を理解して笑顔になっている就活生のイメージ

専門用語を使うときは、次のように言い換えると分かりやすくなります。

「CVRを改善しました」
→ 「サイトに来た人のうち、実際に申し込んだ人の割合を改善しました」

「CRMを担当しました」
→ 「顧客情報を管理し、継続的な関係づくりにつなげる業務を担当しました」

「UX改善を行いました」
→ 「利用者が使いやすい画面にするために、導線や表示内容を見直しました」

「KPIを追っていました」
→ 「目標達成に向けて、申込数やクリック率などの数字を毎週確認していました」

このように言い換えると、専門用語を知らない面接官にも行動内容が伝わりやすくなります

  • 専門用語は、行動内容が分かる言葉に置き換える
  • 用語そのものより、何をしたのかを伝えることが大切
  • 数字や行動とセットにすると評価されやすい
  • 面接官が状況を想像できる言い方にする

分かりやすく話す人は評価されやすい

面接で分かりやすく話せる人は、採用担当から見ても評価しやすいです

なぜなら、仕事でも相手に合わせて説明する力は重要だからです

社内の上司、他部署、取引先、顧客など、仕事ではさまざまな相手に説明する場面があります。そのときに、相手の前提知識を考えずに専門用語だけで話すと、コミュニケーションがうまくいきません。

面接でも同じです。難しい経験を、相手に分かる形で説明できる人は、仕事でも伝える力がありそうに見えます

専門性を見せたいなら、難しい言葉を並べるより、難しい内容を分かりやすく説明する方が効果的です

  • 分かりやすく話せる人は評価されやすい
  • 仕事でも相手に合わせて説明する力は重要
  • 専門用語だけで話すと、伝える力が弱く見えることがある
  • 難しい内容を簡単に説明できる方が専門性も伝わりやすい

面接前に確認したいチェックリスト

ガクチカや自己PRを話す前に、次の点を確認してみてください。

専門用語を説明なしで使っていないか
略語をそのまま使っていないか
活動内だけで通じる言葉になっていないか
面接官が初めて聞いても分かる内容か
用語を一言で補足できるか
「簡単に言うと」と言い換えられるか
相手が理解できる前提で話せているか

このチェックをするだけでも、ガクチカや自己PRの伝わりやすさはかなり変わります

  • 専門用語や略語は説明できる状態にしておく
  • 面接官が初めて聞いても分かるかを確認する
  • 「簡単に言うと」で言い換える練習をしておく
  • 理解されて初めて評価されることを意識する
まとめ
  • 専門用語を使う人ほど面接で損をしやすいのは、経験の中身が悪いからではなく、面接官に理解されないまま話が進んでしまうから
  • ガクチカや自己PRでは、自分にとって当たり前の言葉でも、面接官が知らない可能性がある
  • 業界用語や略語を使うときは、一言で補足するか、相手が知っているか確認することが大切
  • 面接では、理解されて初めて評価されるため、難しい経験ほど相手に分かる言葉で伝えることが重要
採用担当の就活ノート 編集部

この記事を書いた人

採用担当の就活ノート 編集部

プライム上場企業で新卒採用に携わり、ES選考・面接・内定者フォローまで担当。採用担当の視点から、就活生が自分で改善できるよう、評価されるポイントや見落としやすい注意点をわかりやすく発信しています。