「ガクチカで取り組んだことを全部説明しようとして、話が長くなってしまう」「施策を詳しく話したのに、面接官の反応が薄かった」と感じたことがある方は多いと思います。
面接では、頑張ったことをできるだけ詳しく伝えたくなります。ただ、最初からすべてを説明しすぎると、かえって話の印象が薄くなることがあります。
面接は一方的な発表ではなく、会話です。最初の回答では、あえて施策を絞って話し、面接官が気になったところを深掘りできる余地を残した方が、結果的に伝わりやすくなります。
この記事では、ガクチカや自己PRで施策を語りすぎない方がよい理由と、面接官に興味を持たれやすい話し方を採用担当の視点から解説します。
- 面接で施策を語りすぎない方がよい理由
- ガクチカで深掘りされやすい話し方
- 施策を2つまでに絞って伝える方法
面接は“全部説明する場”ではない
面接でよくある失敗が、最初の回答で全部を説明しようとすることです。
ガクチカであれば、背景、課題、施策、工夫、結果、学びまで、一度にすべて話そうとしてしまう人がいます。もちろん、どれも大切な要素です。ただ、最初から細かく話しすぎると、聞き手はどこが重要なのかをつかみにくくなります。
面接は、エントリーシートの読み上げではありません。面接官が気になった部分を聞き、そのやりとりの中で理解を深めていく場です。
だからこそ、最初の回答では「全体像が分かる程度」にとどめ、詳しい説明は質問されたときに答える方が自然です。
- 面接は最初から全部説明する場ではない
- 情報を詰め込みすぎると重要な部分が伝わりにくくなる
- 面接は一方的な発表ではなく会話
- 最初は全体像を伝え、詳細は深掘りで話す方が自然
施策は2つまでに絞ると伝わりやすい
ガクチカで複数の施策を実行した場合でも、面接で話す施策は2つまでに絞るのがおすすめです。
理由は、施策が多すぎると、面接官の記憶に残りにくくなるからです。
たとえば、「SNS施策、アンケート改善、声かけ強化、資料作成、役割分担の見直しをしました」と並べても、聞き手からすると情報が多く、どれが一番重要なのか分かりにくくなります。
一方で、
「主に2つの施策を実行しました。1つ目は参加者アンケートの改善、2つ目はSNS告知の見直しです」
と話すと、かなり整理されて聞こえます。
施策を絞ることで、面接官は深掘りしやすくなります。
- 面接で話す施策は2つまでに絞るとよい
- 施策が多すぎると印象に残りにくい
- 「主に2つ」と整理すると聞き手が理解しやすい
- 絞って話す方が、面接官も深掘りしやすくなる
詳細はあえて最初に言い切らない
面接では、施策の詳細を最初からすべて話さない方がよい場面があります。
たとえば、「アンケートを改善しました」と言ったあとに、設問設計、回収方法、分析方法、改善結果まで一気に話すと、回答が長くなりすぎます。
最初の回答では、
「参加者の声を拾うために、アンケート設計を見直しました」
くらいで十分なことも多いです。
すると、面接官が興味を持てば、
「具体的にどのように見直したのですか?」
「どんな結果が出ましたか?」
と聞いてくれます。
この深掘りに答える形の方が、会話として自然ですし、面接官の関心に合わせて話せます。
- 施策の詳細は最初から全部話さなくてよい
- 詳しく話しすぎると回答が長くなりやすい
- あえて余白を残すと、面接官が質問しやすくなる
- 深掘りに答える形の方が会話として自然
質問されるのは、興味を持たれた証拠
面接で深掘りされると、「詰められている」と感じて不安になる人もいます。
ただ、必ずしもそうではありません。むしろ、面接官が質問してくれるのは、その話に興味を持っている証拠でもあります。
たとえば、
「主に2つの施策を実行しました」
と話したあとに、
「どんな施策ですか?」
「なぜその2つを選んだのですか?」
「効果はどう測りましたか?」
と聞かれた場合、それは面接官が内容を理解しようとしている状態です。
面接では、質問される余地がある話の方が会話につながりやすくなります。最初から全部言い切るより、面接官が聞きたくなる余白を残すことも大切です。
- 深掘りされることは、必ずしも悪いことではない
- 質問されるのは興味を持たれた証拠でもある
- 面接官は理解を深めるために質問していることが多い
- 質問される余白を残すと会話が生まれやすい
語りすぎると印象が薄くなる理由
施策を全部説明した方が熱意が伝わると思うかもしれません。
ただ、実際には語りすぎるほど印象が薄くなることがあります。
理由は、話の焦点がぼやけるからです。施策を3つも4つも並べると、面接官は「結局この人が一番工夫したのはどこだったのか」をつかみにくくなります。
また、細かい説明が多いと、話の全体像よりも情報量の多さだけが印象に残ってしまいます。
面接で大切なのは、情報を多く出すことではなく、評価してほしいポイントが相手に残ることです。
- 施策を語りすぎると話の焦点がぼやける
- 情報量が多いほど、重要な部分が埋もれやすい
- 面接官は「一番の工夫」が見えないと評価しづらい
- 大切なのは、多く話すことではなく印象に残すこと
面接で使いやすい話し方の型
施策を語りすぎないためには、最初の回答を型で整理しておくと楽です。
おすすめは、次の形です。
「課題に対して、主に2つの施策を実行しました。1つ目は〇〇、2つ目は△△です。その結果、□□という変化がありました。」
この形なら、背景を長く話しすぎず、施策も整理されて伝わります。
たとえば、
「新入生向けイベントの参加率が低いという課題に対して、主に2つの施策を実行しました。1つ目はSNS告知の見直し、2つ目は参加者アンケートの改善です。その結果、参加申込数を前年より15%増やすことができました。」
このくらいで最初の回答としては十分です。
詳細は、そのあと聞かれたら話せば問題ありません。
- 最初の回答は型で整理すると話しやすい
- 「課題→2つの施策→結果」の順が分かりやすい
- 施策は名前だけ出し、詳細は深掘りで話す
- 結果を数字で入れると印象に残りやすい
深掘りされたときに備えておくこと
施策の詳細を最初に語りすぎない場合でも、深掘りに答えられる準備は必要です。
あえて詳細を言わないのは、準備していないからではありません。聞かれたら具体的に答えられる状態にしておくことが前提です。
特に準備しておきたいのは、次の3つです。
なぜその施策を選んだのか
どのように実行したのか
どんな結果や学びがあったのか
ここが答えられると、面接官から深掘りされても落ち着いて話せます。
むしろ、最初に短く話し、質問に応じて具体的に答えられる人は、対話力があるように見えます。
- 詳細を最初に言わなくても、深掘り準備は必要
- なぜその施策を選んだかを整理しておく
- 実行方法と結果を説明できるようにする
- 質問に応じて答えられる人は対話力があるように見える
施策を2つに絞るときの選び方
複数の施策がある場合、どれを話すか迷うこともあると思います。
その場合は、次の基準で選ぶのがおすすめです。
1つ目は、自分の役割が大きかった施策です。自分が主導したものや、考えて動いたものは、自己PRにつなげやすくなります。
2つ目は、成果や変化が分かりやすい施策です。数字で説明できるものは、面接官にも伝わりやすくなります。
逆に、チーム全体で何となく進んだ施策や、自分の関与が薄い施策は、無理に話さなくても大丈夫です。
面接では、施策の数より、自分がどう関わったかの方が重要です。
- 施策は自分の役割が大きいものを選ぶ
- 成果や変化を数字で話せるものは使いやすい
- 自分の関与が薄い施策は無理に話さなくてよい
- 施策の数より、自分の関わり方が重要
語りすぎないためのNG例と改善例
NG例は、次のような話し方です。
「私はイベント集客のために、SNS投稿、チラシ作成、アンケート改善、声かけ、LINE配信、当日の受付改善を行いました。」
これだと、たくさん行動したことは伝わりますが、どれが重要なのか分かりにくくなります。
改善すると、次のようになります。
「イベント集客の課題に対して、主に2つの施策を実行しました。1つ目はSNS告知の見直し、2つ目は参加者アンケートをもとにした案内内容の改善です。その結果、参加申込数を前年より15%増やすことができました。」
この形なら、施策が整理され、結果も伝わります。
面接官が興味を持てば、「SNS告知はどう見直したのですか?」と聞いてくれる可能性が高いです。
- 施策を並べすぎると重要な部分が分かりにくい
- 「主に2つ」に絞ると話が整理される
- 結果を添えると、施策の意味が伝わりやすい
- 詳細は質問されたときに話せばよい
- 面接では、施策を全部説明すれば評価されるわけではない
- 最初から語りすぎると、話の焦点がぼやけ、印象が薄くなることがある
- 大切なのは、施策を2つまでに絞り、最初の回答では全体像を伝えること
- 面接は会話であり、施策の詳細はあえて最初に言い切らず、面接官の深掘りに答える形で伝えることが重要