「面接で学業について説明しても、面接官の反応が薄い」「ゼミや研究内容を話すと、どうしても難しくなってしまう」と感じる方は多いと思います。
学業の話で評価されにくい原因は、内容が悪いからではなく、説明が難しすぎることにある場合があります。
就活の面接では、面接官があなたの専攻分野に詳しいとは限りません。だからこそ、専門的な内容ほど、初めて聞く人にも分かる言葉で説明することが大切です。
この記事では、学業やゼミ内容を分かりやすく伝えるための考え方と、面接で使いやすい説明の型を採用担当の視点から解説します。
- 学業の説明で評価されにくくなる原因
- 専攻・ゼミ内容を分かりやすく伝える考え方
- 面接で使える学業説明の型
学業の説明は“分かりやすさ”で差がつく
学業の話では、専門性を見せようとして難しい言葉を使いたくなることがあります。
もちろん、専門的に学んできたことを伝えるのは大切です。ただ、面接官が内容を理解できなければ、その学びは評価されにくくなります。
面接で大切なのは、「難しいことを難しく話すこと」ではありません。むしろ、難しい内容を相手に分かる言葉で伝えられる人の方が、説明力や思考整理力があるように見えます。
学業の説明は、専門家に向けた発表ではなく、初めて聞く相手に理解してもらうための説明だと考えるとよいです。
- 学業の説明は分かりやすさで差がつく
- 難しい言葉を使えば評価されるわけではない
- 理解されない内容は評価されにくい
- 難しい内容を簡単に説明できる力も見られている
“5歳児基準”で考えると説明が整理される
学業の説明では、少し極端に言えば「5歳児にも伝わるくらい」に噛み砕く意識が有効です。
もちろん、実際に幼児向けの言葉だけで話す必要はありません。ただ、「専門知識がない人でも大枠が分かるか」という基準で考えると、説明がかなり整理されます。
たとえば、いきなり専門用語を出すのではなく、
「簡単に言うと」
「身近に言うと」
「たとえば日常生活で言えば」
という形で説明すると、面接官は話に入りやすくなります。
学業の説明では、最初から深く話すより、まず相手に全体像を理解してもらうことが大切です。
- “5歳児基準”とは、専門知識がない人にも伝わる基準のこと
- 最初から専門用語を使いすぎない
- 「簡単に言うと」「身近に言うと」で説明すると伝わりやすい
- まず全体像を理解してもらうことが重要
おすすめ構成1 一言要約から入る
学業を説明するときは、最初に一言で要約するのがおすすめです。
最初から詳しい背景や専門用語に入ると、面接官は何の話なのかをつかみにくくなります。
たとえば、
「私は消費者行動論を学んでいます」
だけでも悪くはありませんが、もう少し分かりやすくすると、
「私は、人が商品を買うときに何を決め手にしているのかを学んでいます」
となります。
このように一言で説明できると、面接官はその後の話を理解しやすくなります。
- 学業の説明は一言要約から入ると分かりやすい
- 専門用語より、内容が伝わる表現を優先する
- 「何を学んでいるのか」を最初に示す
- 一言要約があると、その後の深掘りにつながりやすい
おすすめ構成2 身近な例で説明する
一言要約の次に、身近な例を入れるとさらに伝わりやすくなります。
学業の内容は、面接官にとって日常生活と結びつかないとイメージしづらいことがあります。
たとえば、マーケティングを学んでいるなら、
「身近に言うと、コンビニでつい新商品を手に取る理由を考えるような分野です」
心理学なら、
「人がなぜ同じ状況でも違う行動を取るのかを考える分野です」
法学なら、
「社会でトラブルが起きたときに、どのルールで整理するのかを学ぶ分野です」
というように説明できます。
身近な例があると、面接官は専門外でも内容をイメージしやすくなります。
- 身近な例を入れると学業内容が伝わりやすい
- 日常生活に置き換えると面接官が理解しやすい
- 専門分野をそのまま説明するより印象に残りやすい
- 身近な例は、深掘りのきっかけにもなる
おすすめ構成3 扱っている課題を一文で伝える
学業の説明では、その分野でどんな課題を扱っているのかまで話せると、理解が深まります。
ただし、ここでも長く説明しすぎる必要はありません。一文で十分です。
たとえば、
「この分野では、主に消費者が商品を選ぶときに、価格・口コミ・ブランドのどれに影響されるのかを考えます」
「この研究では、組織の中で人がやる気を失う原因を考えています」
「このテーマでは、地域の人口減少に対して、どのような仕組みで人の流れを作れるかを扱っています」
このように、扱っている課題を一文で示すと、学業内容が単なる知識ではなく、考えるテーマとして伝わります。
- 学業で扱っている課題を一文で示すと分かりやすい
- 「何を問題として見ているのか」を伝える
- 課題が見えると、学業内容に深みが出る
- 長く説明せず、一文で整理することが大切
面接で使える基本の型
学業の説明は、次の型で話すとかなり使いやすくなります。
「私は〇〇を学んでいます。身近に言うと、△△の仕組みを考える分野です。この分野では主に、□□という問題を扱っています。」
たとえば、マーケティング系なら次のように言えます。
「私は消費者行動について学んでいます。身近に言うと、人が商品を買うときに、価格や口コミ、ブランドのどれに影響されるのかを考える分野です。この分野では主に、消費者が何を判断材料にして行動するのかという問題を扱っています。」
このように話すと、専門用語を使いすぎず、内容の全体像が伝わります。
- 学業説明は「テーマ→身近な例→課題」の順で話す
- 最初に全体像を伝えると分かりやすい
- 専門用語を使う場合も、身近な言葉で補足する
- 面接官が深掘りしやすい入口を作ることが大切
専攻別の説明例
学業の説明は、専攻に合わせて次のように言い換えられます。
マーケティング
「私はマーケティングを学んでいます。身近に言うと、人が商品やサービスを選ぶときに、何をきっかけに買いたいと思うのかを考える分野です。」
心理学
「私は心理学を学んでいます。身近に言うと、人がなぜその行動を取るのか、気持ちや環境との関係から考える分野です。」
経済学
「私は経済学を学んでいます。身近に言うと、商品やお金、人の動きが、社会全体でどう影響し合うのかを考える分野です。」
法学
「私は法学を学んでいます。身近に言うと、社会でトラブルが起きたときに、どのルールで整理し、解決するのかを考える分野です。」
理系研究
「私は〇〇について研究しています。身近に言うと、△△をより効率よく、安全に、正確に行うための仕組みを考える研究です。」
このように、専門名だけで終わらせず、身近な言葉に変換すると伝わりやすくなります。
- 専攻名だけでなく、身近な説明を添える
- 「何を考える分野なのか」を簡単に言う
- 面接官が専門外でも理解できる表現にする
- 難しい内容ほど、最初の説明を簡単にする
NG例 専門用語から入ってしまう
学業の説明で避けたいのは、いきなり専門用語から入ることです。
たとえば、
「私は〇〇理論を用いて、△△モデルにおける□□の影響を分析しています」
という説明は、専門分野に詳しい人には伝わるかもしれません。ただ、面接官がその分野を知らない場合、最初の時点で置いていかれてしまいます。
改善するなら、まず一言で全体像を伝えます。
「私は、人が商品を選ぶときに何を判断材料にしているのかを学んでいます。その中で、〇〇理論という考え方を使い、価格や口コミが購買行動に与える影響を研究しています。」
このように、最初に分かりやすい説明を置くと、専門用語も受け入れられやすくなります。
- いきなり専門用語から入ると伝わりにくい
- 最初に全体像を簡単に説明する
- 専門用語は後から補足として使う
- 面接官が話についてこられる順番を意識する
深掘りされる説明にするコツ
面接では、学業の説明を完璧に話し切る必要はありません。
むしろ、最初の説明は分かりやすく短くし、面接官が興味を持った部分を深掘りしてもらう方が自然です。
たとえば、
「私は、人が商品を買うときに何を決め手にするのかを学んでいます」
と話せば、面接官は、
「具体的にはどんなことを研究しているのですか?」
「なぜその分野に興味を持ったのですか?」
「仕事ではどう活かせそうですか?」
と質問しやすくなります。
理解されて初めて、深掘りされます。最初から難しく話しすぎると、質問される前に伝わらなくなってしまいます。
- 最初の説明は分かりやすく短くする
- 面接官が質問しやすい余白を残す
- 理解されると深掘りされやすくなる
- 学業の話は、説明し切るより会話につなげる意識が大切
学業説明を見直すチェックリスト
面接で学業を話す前に、次の点を確認してみてください。
一言で何を学んでいるか説明できるか
専門用語から入っていないか
身近な例に置き換えられるか
扱っている課題を一文で言えるか
面接官が専門外でも理解できるか
説明が長くなりすぎていないか
深掘りされやすい余白があるか
このチェックをすると、学業の説明はかなり伝わりやすくなります。
- 学業説明は一言要約から見直す
- 身近な例で説明できるか確認する
- 専門外の人にも伝わる言葉にする
- 理解されて初めて評価されることを意識する
- 学業の説明が伝わらない原因は、内容が悪いからではなく、説明が難しすぎることにある場合がある
- 面接では、専門用語を並べるより、一言要約、身近な例、扱っている課題の順で説明する方が伝わりやすい
- 理解されて初めて、深掘りされる
- 学業やゼミ内容を話すときは、まず相手に全体像をつかんでもらうことを意識して、専門的な内容ほど“5歳児基準”で説明できるように整えることが大切