「OpenWorkを見た方がいいと聞くけれど、どう使えばよいか分からない」「口コミを見て不安になったけれど、面接でどう活かせばよいのか分からない」と感じる方は多いと思います。
OpenWorkのような口コミサイトは、企業研究に役立つ情報源のひとつです。ただし、そこに書かれている内容をそのまま“答え”として受け取るのは危険です。
大切なのは、口コミを鵜呑みにすることではなく、企業理解を深めるための仮説づくりに使うことです。
この記事では、OpenWorkを就活で正しく使うための見方と、志望動機や面接で評価につなげる活用方法を採用担当の視点から解説します。
- OpenWorkを企業研究で使うときの正しい考え方
- 口コミを見るときに確認すべきポイント
- OpenWorkの情報を志望動機や面接に活かす方法
OpenWorkは“答え”ではなく“仮説づくり”に使う
OpenWorkを見ると、社員や元社員のリアルな声が書かれているため、企業の内側が分かったように感じることがあります。
もちろん、企業HPや採用ページだけでは見えにくい情報を知るきっかけにはなります。ただし、口コミはあくまで個人の経験や主観に基づくものです。
同じ会社でも、部署、職種、年次、上司、時期によって感じ方は大きく変わります。そのため、OpenWorkの情報をそのまま「この会社はこうだ」と決めつけるのは避けた方がよいです。
就活での正しい使い方は、「この会社にはこういう傾向があるかもしれない」と仮説を立てることです。そのうえで、企業HP、IR資料、社員インタビュー、説明会、OB・OG訪問などで確認すると、企業研究としてかなり深くなります。
- OpenWorkは企業理解の“答え”ではない
- 口コミは個人の経験や主観が含まれる
- 部署や職種によって感じ方は変わる
- 正しくは、企業理解の仮説づくりに使う
見るべきポイント1 良い点・悪い点の共通項
OpenWorkを見るときにまず確認したいのは、良い点と悪い点に共通して出てくる内容です。
1件だけの口コミを見るのではなく、複数の投稿に共通する傾向を見ることが大切です。
たとえば、良い点として、
若手でも裁量がある
研修が手厚い
顧客基盤が強い
社員の人柄が良い
安定した事業基盤がある
といった内容が複数出てくるなら、その会社の強みとして仮説を立てられます。
一方で、悪い点として、
意思決定が遅い
部署間の連携に課題がある
若手の成長機会に差がある
評価基準が分かりにくい
といった内容が複数出てくるなら、課題として見ることができます。
大切なのは、良い口コミだけ、悪い口コミだけに偏らず、両方を見たうえで傾向をつかむことです。
- 1件の口コミではなく、複数投稿の共通項を見る
- 良い点と悪い点の両方を確認する
- 共通して出る内容は企業理解の仮説になる
- 偏った見方をせず、傾向として捉えることが大切
見るべきポイント2 投稿数
OpenWorkを見るときは、投稿数も確認した方がよいです。
投稿数が少ない企業の場合、数件の口コミだけで会社全体を判断するのは危険です。特に10件以下の場合は、特定の部署や個人の経験にかなり偏っている可能性があります。
口コミは、件数が多いほど全体傾向を見やすくなります。逆に、投稿数が少ない場合は、「参考程度」にとどめるのが安全です。
就活では、口コミを見て不安になることもあると思います。ただ、投稿数が少ない情報をもとに、その企業全体を判断してしまうと、企業選びを誤る可能性があります。
OpenWorkは、投稿数を見たうえで、情報の信頼度を調整して使うことが大切です。
- OpenWorkでは投稿数も必ず確認する
- 10件以下の口コミは参考程度に見る
- 投稿数が少ないと、特定の意見に偏りやすい
- 口コミの量によって信頼度を調整することが大切
見るべきポイント3 年次・職種の偏り
OpenWorkで見落としやすいのが、投稿者の年次や職種の偏りです。
同じ会社でも、新卒若手、管理職、営業職、企画職、技術職、バックオフィスでは、感じ方がかなり違います。
たとえば、営業職の口コミでは「数字へのプレッシャーが強い」と書かれていても、技術職ではまったく違う働き方をしている場合があります。
また、退職者の口コミが多い場合、ネガティブな内容が目立ちやすくなることもあります。逆に、特定の年代や職種に偏っている場合、その情報が自分の志望職種にそのまま当てはまるとは限りません。
OpenWorkを見るときは、「誰が書いている口コミなのか」を意識することが重要です。
- 年次や職種によって口コミの見え方は変わる
- 志望職種と違う口コミをそのまま当てはめない
- 退職者の口コミはネガティブに偏ることもある
- 誰の視点の口コミかを確認することが大切
弱みは“改善施策・将来像”に変換する
OpenWorkで企業の弱みを見つけたとき、そのまま不安材料として見るだけではもったいないです。
就活で使うなら、弱みを改善施策や将来像に変換する視点が大切です。
たとえば、口コミで「部署間の連携に課題がある」と書かれていたとします。この場合、ただ「連携に課題がある会社」と見るのではなく、企業がその課題に対してどのような取り組みをしているのかを確認します。
中期経営計画や社員インタビューで、組織横断プロジェクト、DX推進、人材育成、評価制度の見直しなどが出ていれば、課題と改善の流れが見えてきます。
面接では、弱みを指摘するのではなく、「課題を理解したうえで、改善に向かう姿勢に魅力を感じた」と伝えると自然です。
- OpenWorkの弱みはそのまま不安材料で終わらせない
- 改善施策や将来像に変換して見る
- 中期経営計画や社員インタビューで確認する
- 面接では課題指摘ではなく、改善への関心として伝える
面接で使うときの注意点
OpenWorkの内容を面接で直接引用するのは、基本的には避けた方が無難です。
たとえば、
「OpenWorkで御社は意思決定が遅いと書かれていました」
のように言うと、かなり角が立ちます。面接官から見ても、口コミを鵜呑みにしている印象になりやすいです。
使うなら、表現を変えることが大切です。
たとえば、
「企業研究をする中で、組織が大きいからこそ、部署間の連携や意思決定のスピードが重要になると感じました。一方で、中期経営計画では組織横断の取り組みを強化されていると拝見し、その変革に関心を持ちました。」
このように言えば、口コミで見た弱みを直接ぶつけるのではなく、企業理解として自然に話せます。
- OpenWorkを面接で直接引用するのは避けた方がよい
- 口コミを鵜呑みにしている印象になることがある
- 表現を変えて、企業理解として話す
- 課題と改善施策をセットで伝えると自然
志望動機に使うときの例文
OpenWorkで得た情報を志望動機に使うなら、次のような形が自然です。
「企業研究を進める中で、御社は〇〇という強みを持つ一方、今後は△△のような課題に向き合う段階にあると感じました。」
「その中で、中期経営計画でも□□への投資や組織横断の取り組みを強化されており、課題を認識したうえで変化を進めている点に魅力を感じています。」
「私自身も、ゼミ活動で意見が分かれた際に、5人の意見を整理しながら改善案を作った経験があります。そのため、課題に向き合いながら改善を進める環境で、自分の強みを活かしたいと考えています。」
このように、OpenWorkで見た弱みをそのまま使うのではなく、企業の取り組みや自分の経験とつなげると、志望動機として使いやすくなります。
- OpenWorkの情報は志望動機の材料として使う
- 弱みは改善施策や企業の変化とセットで見る
- 自分の経験とつなげると自然な志望理由になる
- 口コミを直接引用せず、企業研究の一部として扱う
OpenWorkでやりがちなNG
OpenWorkの使い方でやりがちなNGは、口コミを見て一喜一憂することです。
良い口コミだけを見て安心したり、悪い口コミだけを見て不安になったりすると、企業理解が偏ります。
また、1件の強い口コミを見て、その会社全体を判断してしまうのも危険です。
特に、ネガティブな口コミは印象に残りやすいため、「この会社は危ないのでは」と感じることがあります。ただ、その内容がどの部署の話なのか、いつの時点の話なのか、どれくらい共通しているのかを見ないと、判断を誤りやすくなります。
OpenWorkは、感情で見るのではなく、傾向を見るために使うことが大切です。
- OpenWorkを見て一喜一憂しすぎない
- 1件の口コミで会社全体を判断しない
- 悪い口コミだけを見ると企業理解が偏る
- 感情ではなく、傾向を見るために使う
OpenWorkを見るときのチェックリスト
OpenWorkを見るときは、次の点を確認してみてください。
投稿数は十分にあるか
10件以下の口コミだけで判断していないか
良い点と悪い点の共通項を見ているか
年次や職種に偏りがないか
自分の志望職種に近い口コミか
退職者の意見に偏っていないか
口コミの内容を他の情報源で確認したか
弱みを改善施策や将来像に変換できているか
面接で直接引用する表現になっていないか
このチェックをするだけで、OpenWorkの使い方はかなり安全になります。
- OpenWorkは投稿数、共通項、偏りを見る
- 口コミを鵜呑みにせず、他の情報源で確認する
- 弱みは改善施策とセットで見る
- 面接では直接引用ではなく、企業理解として使う
- OpenWorkは企業研究に役立つ情報源だが、そこに書かれている内容がそのまま答えになるわけではない
- 良い点と悪い点の共通項、投稿数、年次や職種の偏りを確認しながら、企業理解の仮説を作ることが大切
- 弱みはそのまま不安材料として見るのではなく、改善施策や将来像に変換して考えると面接にも活かしやすい
- 口コミを鵜呑みにするのではなく、他の情報源と組み合わせながら、自分なりの企業理解を深める材料として活用することが重要