「ESは本選考が始まってから書けばいい」「締切が近づいたらまとめて出せば何とかなる」と考えている方は多いと思います。
ただ、実際の就活では、ESを直前にまとめて書こうとするとかなり苦しくなります。3月以降は、ES提出だけでなく、説明会、Webテスト、面接準備が同時に進むことが多いからです。
さらに業界によっては、5月以降になると新規のES受付がほとんど残っていないこともあります。
この記事では、ESをまとめて出そうとすると間に合わなくなる理由と、本選考前に準備しておくべきES対策を採用担当の視点から解説します。
- ESをまとめて出そうとすると間に合わなくなる理由
- 3月以降にES提出が苦しくなりやすい理由
- 本選考前に準備しておくべきES対策
ESは直前が一番きつい
ESは、書こうと思えば短時間で書けると思われがちです。
たしかに、文字を埋めるだけなら直前でもできます。ただ、通過するESにするには、自己PR、ガクチカ、志望動機、企業研究、設問ごとの調整が必要です。
特に本選考では、複数企業の締切が短期間に集中しやすくなります。
その時期に一からESを書こうとすると、内容の質を上げる時間が足りなくなります。結果として、どの企業にも浅い内容のESを出してしまうことになりやすいです。
ESは、直前に頑張るものではなく、早めに型を作っておくものだと考えた方が安全です。
- ESは直前に一から書くとかなりきつい
- 文字を埋めるだけならできても、質を上げるには時間が必要
- 本選考では複数企業の締切が重なりやすい
- 早めに型を作っておくと本番で対応しやすい
3月はES・説明会・面接が同時進行になる
就活でESが間に合わなくなる大きな理由は、3月以降にやることが一気に増えるからです。
3月になると、企業説明会、本選考エントリー、ES提出、Webテスト、面接準備が同時に進むことが多くなります。
この時期に、
「自己PRを考える」
「ガクチカを整理する」
「志望動機を一社ずつ作る」
「企業研究を始める」
という状態だと、かなり負担が大きくなります。
ESだけに集中できるならまだしも、実際には説明会に参加しながら、Webテストも受け、面接対策もしなければなりません。
だからこそ、3月に入る前に、自己PRやガクチカなどの汎用部分はある程度完成させておくことが重要です。
- 3月以降はESだけに集中できない
- 説明会、Webテスト、面接準備も同時に進む
- この時期に一からESを作ると負担が大きい
- 3月前に汎用ESを作っておくことが大切
5月以降は新規ES受付が少なくなる業界もある
就活では、「まだ後から応募できるだろう」と考えていると、思ったより選択肢が減っていることがあります。
特に人気企業や早期選考が進む業界では、5月以降になると新規ESの受付がかなり少なくなるケースもあります。
もちろん、すべての企業がそうではありません。通年採用を行う企業や、夏以降も募集する企業もあります。
ただ、志望度の高い企業があるなら、「後で出せばいい」と考えない方が安全です。
ESは締切を逃すと、そもそも選考に乗れません。面接でどれだけ話せる力があっても、ESを出せなければ機会を失ってしまいます。
- 業界によっては5月以降に新規ES受付が少なくなる
- すべての企業ではないが、人気企業ほど早く進みやすい
- 志望度の高い企業は後回しにしない方がよい
- ES締切を逃すと選考機会そのものを失う
戦略1 汎用ESを1本作る
本選考前にまずやるべきことは、汎用ESを1本作ることです。
汎用ESとは、複数企業に応用できる自己PRやガクチカの基本原稿です。
たとえば、
自己PR
ガクチカ
挫折経験
学業で学んだこと
強み
キャリアプラン
このあたりは、企業ごとに完全にゼロから書き直す必要はありません。
まずは、自分の軸となる経験を整理し、300字、400字、600字程度で使える形にしておくと、本番でかなり楽になります。
汎用ESがあると、企業ごとの設問に合わせて調整しやすくなります。
- まず複数企業に使える汎用ESを作る
- 自己PRやガクチカは基本原稿があると楽
- 300字、400字、600字など文字数別に用意すると使いやすい
- ゼロから書く回数を減らすことが重要
戦略2 志望動機だけ企業ごとに差し替える
ESを効率よく出すには、すべてを企業ごとに作り直すのではなく、差し替える部分を決めておくことが大切です。
特に企業ごとの差が出るのは、志望動機です。
自己PRやガクチカは、自分の経験が軸になるため、大きく変える必要はありません。ただし、志望動機は企業ごとに必ず調整する必要があります。
たとえば、
企業の主力事業
中期経営計画
同業他社との違い
社員インタビュー
自分との接点
このあたりを企業ごとに入れ替えると、志望動機に具体性が出ます。
ES作成では、「共通部分」と「企業別に変える部分」を分けて考えると、効率と質の両方を上げやすくなります。
- ESはすべてを企業ごとに作り直す必要はない
- 自己PRやガクチカは共通部分として使える
- 志望動機は企業ごとに必ず差し替える
- 共通部分と企業別部分を分けると効率が上がる
戦略3 年内〜1月で完成度8割まで持っていく
ES準備は、できれば年内から1月ごろまでに完成度8割まで持っていくのが理想です。
ここでいう完成度8割とは、提出できるレベルの自己PRやガクチカがあり、あとは企業ごとに微調整すれば使える状態です。
完璧を目指しすぎる必要はありません。
むしろ、最初から100点のESを作ろうとして止まるより、まず8割の原稿を作り、インターンESや早期選考、本選考を通じて改善していく方が現実的です。
3月に入ってからゼロから作るのではなく、1月時点で土台があるだけで、かなり余裕が変わります。
- 年内〜1月でESの完成度8割を目指す
- 完璧でなくても、提出できる土台を作ることが大切
- 3月前に自己PRやガクチカがあるとかなり楽になる
- 早めに作って、選考を通じて改善していくとよい
本選考レベルのESは4〜5本用意しておく
本選考に向けては、最低でも本選考レベルのESを4〜5本用意しておくのがおすすめです。
ここでいう4〜5本とは、企業数ではなく、主要設問ごとの原稿です。
たとえば、
自己PR
ガクチカ
挫折経験
学業で学んだこと
志望動機の型
この5本があるだけで、多くのESに対応しやすくなります。
もちろん、企業ごとに設問の聞き方は違います。ただ、元になる原稿があれば、設問に合わせて調整するだけで済みます。
逆に、元原稿がない状態で毎回書こうとすると、締切前にかなり苦しくなります。
- 本選考前に主要ESを4〜5本用意する
- 自己PR、ガクチカ、挫折経験、学業、志望動機の型があると便利
- 企業ごとにゼロから書かず、設問に合わせて調整する
- 元原稿があるだけで締切前の負担が大きく減る
ESをまとめて出す人が失敗しやすい理由
ESをまとめて出そうとする人が失敗しやすい理由は、1社ごとの質が下がりやすいからです。
短期間で多くのESを書くと、どうしても志望動機が浅くなったり、企業ごとの差が出なかったりします。
また、締切直前は焦りも出ます。誤字脱字、企業名のミス、文字数不足、設問の読み違いなども起こりやすくなります。
採用担当から見ると、ESの内容には「どれくらい準備してきたか」が出ます。
まとめて出したESは、文章としては整っていても、企業ごとの具体性が弱くなりやすいです。
- ESをまとめて出すと1社ごとの質が下がりやすい
- 志望動機が浅くなり、企業ごとの差が出にくい
- 締切直前は誤字脱字や企業名ミスも起きやすい
- ESには準備量が出やすい
ES準備のおすすめスケジュール
ES準備は、次の流れで進めると現実的です。
まず年内に、自己PRとガクチカの原稿を作ります。これはほぼすべての企業で使うため、最優先で整えておきたい部分です。
次に1月までに、挫折経験、学業で学んだこと、強みの原稿を用意します。
2月には、志望業界や企業ごとの志望動機の型を作ります。企業研究をしながら、主力事業、中期経営計画、自分との接点を整理しておきます。
3月以降は、ESをゼロから作るのではなく、用意していた原稿を企業ごとに調整して提出する流れにします。
この形にすると、ES締切が集中しても対応しやすくなります。
- 年内に自己PRとガクチカを作る
- 1月までに挫折経験や学業系の原稿を用意する
- 2月に志望動機の型を作る
- 3月以降はゼロから書かず、調整して提出する
ESを効率よく仕上げるチェックリスト
ESを本選考前に準備するときは、次の点を確認してみてください。
自己PRの原稿があるか
ガクチカの原稿があるか
挫折経験の原稿があるか
学業で学んだことを説明できるか
志望動機の基本構成があるか
300字、400字、600字に調整できるか
企業ごとに差し替える部分を決めているか
3月以降にゼロから書く状態になっていないか
このチェックができていれば、ESの提出ラッシュにもかなり対応しやすくなります。
- 主要設問の原稿を事前に用意する
- 文字数別に調整できる状態にしておく
- 企業ごとに差し替える部分を決める
- 3月前に土台を作っておくことが重要
- ESは、本選考が始まってからまとめて出そうとすると間に合わなくなりやすい
- 3月以降は、ES、説明会、Webテスト、面接準備が同時に進む
- 年内から1月までに汎用ESを作り、完成度8割まで持っていくことが大切
- 自己PR、ガクチカ、挫折経験、学業、志望動機の型を4〜5本用意しておくと、本選考では企業ごとの調整に集中できる