「しっかり書いたつもりなのにESが通らない」「何が悪いのか分からず、毎回同じように落ちてしまう」と悩む方は少なくありません。
ESが落ちる理由というと、「すごい経験がないから」「実績が足りないから」と考えられがちです。ただ、実際には経験の大きさだけで決まるわけではなく、伝えたいことが整理されているか、内容に具体性や納得感があるか、企業との接点が見えるかといった点が大きく影響します。
この記事では、採用担当の目線から見た「ESで落ちやすい人の共通点」と、改善するときに見直したいポイントを整理して解説します。
- ESで落ちやすい人に共通しやすい原因
- 採用担当がESで見ているポイント
- ESを改善するときに優先して見直したい考え方
ESが落ちるのは“すごい経験がないから”とは限らない
ESが通らないと、「自分には書けるような強い経験がないからだ」と感じてしまう方もいます。ただ実際には、経験の大きさそのものよりも、その経験がどう伝わっているかの方が影響していることは少なくありません。
採用担当が見ているのは、派手な実績があるかどうかだけではなく、その人がどのように物事に向き合い、どう考えて行動したのかです。アルバイトやゼミ、部活動などの身近な経験でも、内容が整理されていて、その人らしさが見えるESは十分評価される可能性があります。
つまり、ESで大切なのは「すごいことを書くこと」ではなく、「自分の経験を伝わる形にすること」です。
- ESは経験の派手さだけで決まるわけではない
- 採用担当が見ているのは、経験よりも考え方や行動の中身
- 身近な経験でも、整理されていれば十分評価されうる
- 大切なのは“すごいこと”ではなく“伝わること”
ESで落ちやすい人の共通点① 何を伝えたいのかが分かりにくい
ESでまず引っかかりやすいのが、「結局この人は何を伝えたいのか」が見えにくいケースです。内容そのものが悪いわけではなくても、主張がぼやけていると、それだけで伝わりにくくなります。
たとえば、自己PRなのに複数の強みを詰め込みすぎていたり、ひとつの設問の中で話題が何度も切り替わったりすると、読み手は理解しづらくなります。書いた本人の中ではつながっていても、初めて読む相手には分かりにくいことは珍しくありません。
ESでは、まず何を伝えたいのかを明確にし、それに必要な情報だけを整理して書くことが大切です。
- 主張が見えにくいESは、それだけで伝わりにくい
- 複数の話題を詰め込みすぎると焦点がぼやける
- 書き手の中のつながりは、読み手には見えないことがある
- まずは「何を伝える設問か」を明確にすることが大切
ESで落ちやすい人の共通点② 内容が抽象的で具体性がない
ESでよくあるのが、「頑張りました」「工夫しました」「成長しました」といった言葉はあるものの、実際に何をしたのかが見えてこないパターンです。
抽象的な表現だけでは、その人がどんな場面で、何を考えて、どのように動いたのかが読み手に伝わりません。採用担当としても、具体的な行動が見えないと、その強みや経験をどう評価すべきか判断しにくくなります。
数字を必ず入れなければいけないわけではありませんが、少なくとも場面や行動の描写があるだけで、印象は大きく変わります。具体性は、その人らしさを伝えるためにも大切です。
- 抽象的な表現だけでは中身が伝わりにくい
- 何をしたのかが見えないと評価しづらい
- 数字がなくても、場面や行動の具体性は必要
- 具体例があるだけで、その人らしさが伝わりやすくなる
ESで落ちやすい人の共通点③ 強みとエピソードがつながっていない
自己PRやガクチカでは、「強み」と「経験」のつながりが見えないと説得力が弱くなります。よくあるのは、先に“強み”だけを決めて、それに合いそうなエピソードを無理に当てはめているケースです。
たとえば「主体性があります」と書いていても、本文では周囲に言われたことを頑張った話だけになっていると、読み手は納得しづらくなります。強みは自己申告だけで成立するものではなく、行動の中から自然に見えてくる方が強く伝わります。
ESでは、「この行動があったから、こういう強みがあると感じられる」という流れを意識した方が、納得感が出やすくなります。
- 強みとエピソードがつながっていないと説得力が弱くなる
- 強みを先に決めて無理に合わせると違和感が出やすい
- 強みは自己申告より、行動から自然に見える方が強い
- 行動→特徴→強みの流れを意識すると伝わりやすい
ESで落ちやすい人の共通点④ 企業との接点が薄い
志望動機や企業理解に関する設問では、「なぜこの会社なのか」が見えないと、どうしても印象が弱くなります。ここでよくあるのが、どの企業にも言えそうな内容になってしまうケースです。
たとえば、「成長できそうだから」「事業が幅広いから」「安定しているから」といった理由だけでは、その会社である必然性が伝わりにくくなります。もちろん、そうした観点自体が間違いというわけではありませんが、自分の経験や考え方とつながっていないと表面的に見えてしまいます。
企業との接点は、深い分析を長々と書くことよりも、「自分はなぜそこに惹かれたのか」が自然に伝わるかどうかの方が大切です。
- どの会社にも言えそうな志望動機は印象が弱くなる
- 条件だけの理由では表面的に見えやすい
- 自分の経験や考え方とのつながりが大切
- 企業分析の量より「なぜ惹かれたか」の自然さが重要
ESで落ちやすい人の共通点⑤ 読みにくい
内容以前に、文章として読みにくいことが原因で損をしているESもあります。たとえば、1文が長すぎる、句読点の打ち方が不自然、情報が詰め込まれすぎている、といったケースです。
採用担当は限られた時間の中で多くのESを読むことも多いため、読み手に負担がかかる文章はそれだけで不利になりやすいです。どれだけ良い経験を書いていても、伝わる前に読むのがしんどいと、印象が薄れてしまいます。
読みやすさは、単なるテクニックではなく、相手への配慮でもあります。書いたあとに音読してみるだけでも、改善できる点は見つかりやすくなります。
- 読みにくい文章は、それだけで不利になりやすい
- 1文が長い、情報が詰まりすぎていると伝わりにくい
- 良い内容でも、読む負担が大きいと印象が弱くなる
- 読みやすさは、読み手への配慮でもある
ESを改善するときに優先して見直したいポイント
ESを改善するときは、全部を一度に直そうとするとかえって混乱しやすくなります。まずは、読み手に伝わりにくくなっている部分を順番に見直すのがおすすめです。
具体的には、最初に結論が見えるか、行動が具体的に書かれているか、強みとエピソードがつながっているか、企業との接点があるか、といった点を確認すると整理しやすくなります。
また、自分ひとりで読み返すだけでなく、「初めて読む人にどう見えるか」という視点を持つことも大切です。ESは、少し整理するだけでも伝わり方が大きく変わることがあります。
- すべてを一度に直そうとしない
- まずは伝わりにくい部分を順番に見直す
- 結論・具体性・つながり・企業との接点を確認する
- 初めて読む人の視点で見直すことが大切
- ESで落ちる原因は、才能や経験の差だけで決まるものではなく、伝え方や整理の仕方によって改善できる部分も多くあります。
- 大切なのは、「頑張ったことを書く」だけで終わらず、その経験を通して何を考え、どう行動し、それがどう伝わるかまで意識することです。
- 主張の分かりにくさ、抽象性、強みとエピソードのズレ、企業との接点の薄さ、読みにくさは、通過しにくさにつながりやすい要素です。
- まずは、自分のESが抽象的になっていないか、強みとエピソードがきちんとつながっているかを見直すことが改善の第一歩になります。